ハースF1チームは、カタルーニャ・サーキットでの走行最終日となる明日、マシンからロシア国旗の色とスポンサーのブランドマークを取り外すことを明らかにした。
ロシアの石油化学大手ウラルカリを冠スポンサーに持つ同チームの動きは、この24時間の間にロシアがウクライナに侵攻したことを受けてのものだ。
チームのロシア人ドライバー、ニキータ・マゼピンは予定通りテスト当日の午前中に走行する。チームメイトのミック・シューマッハは午後にドライブする。
「ハースF1チームは、2月25日(金)にバルセロナ-カタルーニャサーキットで行われる3日目の走行最終日に、ウラルカリのブランドを除いた真っ白なカラーリングのVF-22を発表する予定です」と、チームは声明を発表している。午前のセッションは予定通りニキータ・マゼピンがドライブし、午後のセッションはミック・シューマッハが担当する。
「チームパートナー契約に関しては、現時点ではこれ以上コメントしない」と付け加えた。
ハースは今日、マゼピンとチーム代表のグエンター・シュタイナーをカタロニア・サーキットでのメディア対応から外している。
マゼピンはすでに、世界アンチ・ドーピング機構が同国の選手に課している制限のため、レース用オーバーオールにロシア国旗をつけることを禁じられている。マゼピンがデビューする前の昨年初めには、ロシアアンチ・ドーピング庁の違反行為により、国旗の掲揚と国歌の演奏が2年間禁止されていたのである。
F1チームは現地時間午後8時にサーキットでシリーズのCEOであるステファノ・ドメニカリと会談し、ロシアの侵攻の影響について話し合う予定だ。9月にソチ・オートドームで開催されるロシアGPが予定通り行われるかどうかは、重要な問題である。
昨日マゼピンは、レースが開催されることを確信していると語った。「私は常に、政治を抜きにしたスポーツを支持している」と付け加えた。
この侵攻を受けて、マゼピンのライバルたちの何人かはレース開催に反対を表明した。セバスチャン・ベッテルは、レースが実施された場合、ロシアGPへの参加を拒否すると発表している。
「あの国でレースをするのは間違っていると思う」と彼は語った。「愚かな理由で殺され、命を落としている罪のない人たちに申し訳ない」
また、マックス・フェルスタッペンもレースを行うべきではないと述べている。国連児童基金(ユニセフ)の大使を務めるフェルナンド・アロンソは、ソーシャルメディアにこう投稿している。”ウクライナでは、750万人以上の子どもたちが危険にさらされている。停戦は即時でなければならない”
“皆が安全に過ごせることを願う “と、ピエール・ガスリー氏もSNSに投稿している。”2022年にこんなことが起こるなんて、クレイジーだ”と発言している。
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