ニキータ・マゼピンは、FIAがロシアのライセンス保持者に課した、F1レース継続のための条件に従う用意があったという。
ハースの元ドライバーであるマゼピンは父ドミトリーがCEOを務めるタイトルスポンサーであるウラルカリとの商業提携を解消され2022年シーズンのチームでのシートを失った。
昨日、FIAはロシアとベラルーシの全選手に対し、ロシア軍のウクライナ侵攻に対するいかなる支持も表明しないこと、ロシアやベラルーシの国旗でレースを行わないこと、この2国に関連するいかなるシンボルも表示しないことの同意書にサインするよう発表している。
ハースがウラルカリとのスポンサー契約を解除し、今季のレースドライバーを降板させたことを受け、マゼピンはソーシャルメディア上でこの決定に対する不満を表明し、今年F1に参戦するためにはFIAが義務付けた契約にサインする用意があったはずだと主張している。
「F1との契約が打ち切られたと聞いて、とても残念に思っている」とマゼピンは語った。
「困難な状況は理解しているが、FIAの裁定に加え、継続するために提示された条件を受け入れるという私の意思は完全に無視され、この一方的な措置に何のプロセスも踏んでいない。理解してくれようとした人たちに、永遠に感謝します。私はF1で過ごした時間を大切にし、より良い時代にまた皆と一緒にいられることを心から願っています。近日中にまたお話ししたいと思います」と述べた。
マゼピンは2021年にミック・シューマッハとともにF1に1シーズンだけ参戦した。レース当日の朝にコビド19の陽性反応が出たために欠場を余儀なくされたアブダビGPを除く全レースに出場している。
2021年シーズンはノーポイントに終わり、ドライバーズ選手権では21位と最下位に沈んだ。マゼピンの最高位は、バクーで行われたアゼルバイジャンGPの14位である。
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